メンタルヘルス

【うつ病】休職中の過ごし方はどうすればいいの?リワークプログラムのすすめ【体験談】

2021-07-19

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
にゃっぴーと申します。

うつ病になって休職したものの、どうやって過ごしたら良いか分からない...。
部下がうつ病にで休職することになったけど、無事に戻ってきてくれるかな...。
家族や友達が休職することになったけど、何かアドバイスできることがあればいいのに..。

 

そんな悩みを抱える方におすすめしたいのが
「リワークプログラム」です。

 

なぜなら、うつ病になってしまったわたしが、休職中にやって良かったことの第1位がリワークプログラムに通ったことだからです!

「リワーク?聞いたことない...何をするの?」と思った方も大丈夫です。

詳細はこの記事で紹介していきます。

はじめに

わたしは、実家の近くと勤務先の近くの2ヶ所のリワーク施設にそれぞれ約半年ずつ通っていました。(おそらく複数のリワーク施設に通っていた人は珍しいのではないかなと思います。)

いかにも元々リワークプログラムについて知っていたかような書き方をしていますが、わたしも休職する際に主治医の先生に紹介してもらうまでは全くその存在を知りませんでした。また、会社の上司や人事の方も知らなかったようです。

うつ病自体は少しずつ世間に浸透してきたものの、実際休職することになってしまった際、どのように対処していけば良いのか分からない...と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そこで、そのような人の悩みが解決すると良いなという思いから、自分の体験談を踏まえてこの記事を書くことにしました。

うつ病で休職中の方、部下や周りの人にうつ病で休職している方がいる方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

リワークプログラムとは

リワークプログラム(復職支援プログラム)とは、主にうつ病やストレス関連疾患で会社を休職してしまった人が、職場復帰を目指すためのプログラムのことです。

職場復帰をするための「リハビリ」や「リハーサル」と言った方が分かりやすいかもしれませんね。

ちなみに、会社の上司や友達に休職中何をしているの?と聞かれた時、「リワークに通っている」と言っても通じなかった(通じないと思った)ので、「病院に通って、職場復帰のためのリハビリを受けている」と答えていました。

ちなみに、リワークとは「Return to Work」を略した言葉のことです。

※以下、単に「リワーク」と略して、記載させていただきます。

リワークの目的とは?受けるとどんな良いことがあるの?

リワークの目的は、職場復帰を想定し、心身のコンディションを整えることです。
具体的には以下のような目的があると言われています。

  1. リワークに通うことで生活リズムを整える
  2. うつ病をはじめとする精神疾患について学び、自分の状態について理解する
  3. 休職要因を振り返る
  4. ストレスの対処方法、再発防止策について考える

また、実際にリワークに参加することで「職場復帰率が高くなる」「うつ病の再発率が低くなる」というデータも出ています。

実際にうつ病などの精神疾患で休職し、その後職場に復帰できなかった方や、復帰しても病気が再発してしまい再休職や退職を余儀なくされる方も多いと言われています。

全ての人にリワークが合っている、効果があるとは言い切れないのですが、そういったリスクを少しでも減らすためにも、一度参加してみる価値はあるのかなと思います。

どんな人が受けられるの?

うつ病、適応障害、パニック障害などの不安障害で休職していて、会社に籍がある方(=復職先がある方)

復職の意思があることが前提になっている施設が多いです。
会社を辞めてしまっている方や、休職期間が満了してしまった場合は受けることができません。

ただし、どのくらいの頻度で通うの?という項目を参照してもらいたいのですが、ある程度の頻度でリワークに通うことができるくらい回復している必要があります。

つまり、ほとんど家で寝たきりになってしまっていたり、身の回りのこともできない状態であったりすると、そもそも通うのが難しいです。焦って開始して、体調を崩しても本末転倒なので、ゆっくり寝て、体を休めるところから始めましょう!
また、ある程度動けるようになっていても、精神的にまだ不安定などの理由で、主治医の先生に開始が難しいと判断される場合もあります。
ですので、ご自身の状態や主治医の先生とよく相談してからの開始をお勧めします。

どこで受けられるの?リワークの種類は3つあります

1. 医療リワーク

精神科クリニックや精神病院、総合病院精神科など医療機関が運営しています。

健康保険と自立支援制度を用いて行われ、自己負担金があります。

その一方で、並行して薬物療法や精神医学的な治療を受けることができる。
期間はある程度決まっている施設もありますが、決まっていない施設もあります。

2. 職リハリワーク

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の障害者職業センターなどの公的機関が行います。

通常は無料か雇用保険を利用するため経済的負担はありません。ただし公務員の方は利用できません。

3ヶ月など期間を決めて行うことが多いです。

3. 職場リワーク

会社が自社の施設で、あるいは会社が契約しているEAP(従業員支援プログラム:会社が従業員のカウンセリングや電話相談などを行っている企業)で行います。

無料で受けられることが多く、通常は3ヶ月など期間を決めて行います。

お試し出勤やリハビリ出社などの復職制度と並行して行うことができることもあり、職場の状況を把握して支援できるというメリットがあります。一方で、会社施設を利用するため、気持ちが仕事から離れられない、職場の人と顔を合わせる可能性があるなどのデメリットもあります。

多くの人が通うのは、医療機関で行われるリワークだと思うので、ここからは医療リワークについて述べていきます。

どのくらいの期間通うの?

平均して期間は3ヶ月〜6ヶ月と言われています。

しかし、参加する人の状態や職場の就業規則などによってかなり幅があります。
休職満了の期限が来れば、途中でも終了して復職にトライする場合もあります。

実際は1年以上通っている人や、何年も通っている人にも出会い、かなり個人差があると感じました。

1ヶ月など極端に短い期間では効果が出にくかったり、施設によっては短期間でのプログラムが用意されていないこともあるので、一度通い始めたら最低3ヶ月くらいは通うイメージでいたら良いのかなと思います(休職期間が残りわずか、などの理由があれば短期間でも応じてくれる施設もあるので相談しましょう)。

どのくらいの頻度で通うの?1日どのくらいの時間通うの?

週2、3回から始める施設が多いようです。
しかし、始めから週5で通うという施設もあるので、各リワーク施設に確認しましょう。
また、午前中だけ参加する半日のリワークからスタートする施設もあります。
どの施設も最終的には週5日通うのを目標にしています(職場復帰したら週5勤務になるのでそれを想定して)。

1日のスケジュールは、以下のようになっているところが多いのではないでしょうか。
午前 9:00〜12:00
お昼休憩 12:00〜13:00
午後 13:00〜15:00

リワークは基本的に6時間と定められているので、通常の会社の勤務時間より2〜3時間ほど短いイメージです。

わたしの通っていた2つの施設では、
「週3 - 丸一日」「週2 - 半日」 でそれぞれスタートすることが前提でした。

わたしは休職してすぐに、週3回以上を前提としたリワークに通おうとしていたのですが、主治医の先生に週3回通うことができるほど回復していないと言われてしまいました。

しかし、わたしの性格上、「ただ休職して家にいるだけでいいのか」「何もしていない状態が苦痛に感じる」といった、焦りの気持ちが強く出てしまっていました。

本来は上記の状態でリワークを開始するのは良くないとのことだったのですが、私の強い希望もあり、先生と相談して、「リワークに参加することで気分が楽になるならやってみましょう」と、特別に週2回から開始することができるようになりました。

こんな例もありますので、「参加条件を満たせないかもしれない」「毎日通えるか心配」という方も、先生と相談の上、リワークを開始するかどうかを決めてみてもいいのかなと思います。

基本的には、休職直後は家でゆっくり休むことが良いとされていますがやはり自身の状況や性格によって最適な方法は違うと思いますので、自分の気持ちと向き合い、より良い方法を見極めることが大事だと思います。

どのくらい費用がかかるの?

これは気になる人が多いのではないかと思います。

わたしはお金のことが不安で休職になかなか踏み切ることができなかったので、リワークに通いたいけど、どのくらい費用がかかるんだろうと不安でした。実際にかかる費用は以下の通りです。

自立支援医療制度を使わない場合
終日参加:2,000~3,000円程度/日、半日参加:1,000〜1,500円程度/半日

自立支援医療制度を使った場合
終日参加:700~1,000円程度/日、半日参加:350〜500円程度/半日

わたしが通っていたところは2ヶ所とも、自立支援制度を使った場合で
終日参加:800〜850円/日、半日参加:400〜450/半日 でした。

簡単には上記の通りなのですが、以下で実際にかかるお金をもう少し詳細に説明していきます。

  1. 医療費(リワークに通う時に支払うお金)
  2. 診断書代(自立支援医療制度申請の際に必要)
  3. 交通費(リワーク施設まで通うための交通費)

1. 医療費 に関しては、「自立支援医療制度」を申請することを強くお勧めします!
わたしの知る限り、リワークに通っている人でこれを申請していない人はいませんでした。この制度を使わないと、毎日リワークに通おうとすると、ものすごい額の医療費になってしまいます。ただでさえ休職中でお金のことが不安なのに、金銭的な負担が原因で通うことができなくなってしまうかもしれません。

医療費は、健康保険では3割負担ですが、自立支援医療制度を使えば、1割負担になります。(ただし、精神疾患で通っている病院や薬局のみに限ります。)
また所得によって金額は変わりますが、月に負担する医療費の上限額が定められているので、ある一定額になれば、それ以上医療費を支払う必要はありません(月が変わるとリセットされます)。

自立支援医療制度は各市町村の市役所などで申請が可能です。詳しい制度の内容や申請方法、更新の手続きなどについては以下の記事で分かりやすく説明しているので、詳しく知りたい!と言う方は参考にしていただけると幸いです。

もしくは、リワーク施設によってはスタッフの方が申請方法等について教えてくれる場合もあるので、聞いてみても良いかもしれません。

2. 診断書代 に関しては、休職時にも会社に提出していると思いますが3,000〜5,000円ほどで、自立支援医療制度の申請の際に必要となります。これは1度だけ払ってしまえば、しばらくは払う必要はないです。

3. 交通費 に関しては、見落としがちなのですが、実費なので注意です。わたしの場合、医療費よりも交通費の方が費用がかかっていました…。
リワーク施設をどこにするのかは、交通費が払える距離なのかも考慮して選ぶのが良いと思います。もちろん、自分に合うリワーク施設に通うために交通費を多少多く払っても良いという場合は良いのですが、自分の状況や都合も加味して判断されるのが良いかと思います。

どんなことをするの?

医療機関や施設によって内容は多少違いますが、主に実施されている内容は以下の通りです。

1. 個人プログラム
デスクワーク 、オフィスワークなど呼ばれ方は施設によって様々ですが、机上で決まった時間作業をします。
基本的に自分で計画を立てて、自分の好きなことをやっているイメージです。
はじめは負荷の少ない作業から始めて、慣れてきたら負荷のかかる作業をしていく人が多かったです。
以下は一例です。

・読書
・漢検、数独(ナンプレ)、IQテストなどの簡単なドリル
・PC作業
・創作関連(塗り絵、編み物など)
・英語学習、資格試験学習

2. 心理プログラム
認知行動療法やグループカウンセリングなど、特定の心理療法が実施されます。

3. 教育プログラム
症状を理解し、自己の状態を把握するために、主に講義形式で病気について学びます。

4. 集団プログラム
共同作業などを行うことで、対人スキルの向上などを目指します。

5. その他プログラム
運動、レクリエーション、個人面談など、1〜4に当てはまらないプログラムです。

ここに挙げた全てのプログラムを実施している施設もあれば、そうではない施設もあります。
始めは、個人プログラムから開始していき、参加する日数や期間が増えるにつれて、参加するプログラムが増えていくのが一般的です(全てのプログラムに参加しなければいけないというわけではありません)。

施設のスタッフの方と相談しながら、少しずつやっていけば大丈夫です!

リワークに通って良かったですか?

はい!!!!!

冒頭にも述べたので予想通りですよね。笑

理由はたくさんあります。

・休職中何をして良いか分からない不安や、家でじっとしている罪悪感が解消された
⇨これはわたしの性格によるところが大きいのかなと思います。まずはたくさん寝てたくさん休むことも大事なことですが、わたしのように、家でじっとしているのが悪循環になるようであれば、リワークに参加してみても良いのかもしれません。

・リワークに通うことで、生活リズムが整った
⇨達成するのが本当に難しかったですが、毎日リワークに通うという目的があったからこそリズムを整えることができました。
なかなか予定通りに参加できず、欠席したことも数知れず...。わたしの場合、毎日休まず通えるようになるのに、4ヶ月以上かかりました。

・自身の病気について理解することで、自分のことを肯定・客観視できるようになった
⇨リワークでうつ病についてきちんと学ぶまでは、病気になってしまっていた自分をずっと責めていました。
「自分が弱いから病気になったんだ」「ただ甘えてサボっているだけなのかな」「なんでこうなってしまったんだろう」とずっとずっと自分を責め続けていました。
「うつ病は脳がうまく働かなくなる病気。脳がうまく働いていないから、できないことが増えているだけなんだ。」ということを理解してから、「病気のせいでこうなっているだけなんだ」「自分のせいじゃないんだ」と思うことができるようになりました。
また、自分の症状を把握することで、復職までのイメージができるようになっていきました。

・自分の考え方の癖を知ることができ、どのように行動していくべきかを考えられるようになった
⇨主に『認知行動療法』を実施することで、自分の考え方の癖に改めて気づくことができました。
「べき思考」と呼ばれる、物事についてこうするべきと決めつけてしまう思考や、「0 −100思考」「白黒思考」と呼ばれる極端にしか考えられない思考が自分の中の考え方として根付いていることを初めて知りました。
このような思考の癖とうまく付き合い、自身は楽に生きていくためにどう行動していくべきかといったことを学ぶことができました。

・他の参加者の方と関わる中で、こんな考え方もあるんだと学ぶことができた
⇨自分の休職要因や悩みを解決するために、他の参加者の方の意見を聞くことで、自分では思い付かなかったような考え方を聞いたり、解決方法を提案してもらったりする中で、自分の考え方の視野が広がりました。自分だけではなかなか再発予防のためにどうしていけばいいのか、考え方に偏りがあったのですが、「こうやって考えていけばいいのかも」とヒントをもらえる場面が多かったです。

・自分だけじゃないんだ、同じ病気を抱えた仲間がいるんだという安心感を得られた
⇨わたしの場合、身近にうつ病で休職した人がおらず、また70人ほどいる同期の中で初めての休職者となってしまいました。
そのような状況のため、「自分だけなんでこうなってしまったのだろう」「どうせ誰もわかってくれない」と悲観的になってしまうことも多かったです。
しかし、リワークに通うことで同じ病気を抱えた参加者の方とたくさん出会い、悩みを共有したり、自分だけじゃないという安心感を得られたりしたことで、徐々に自分の心が楽になっていったように感じます。

 

まとめ

うつ病で休職しているご本人の方へ
「休職したけどどう過ごしたらいいんだろう」「ただ寝て休んでいるだけでいいのかな」「生活リズムが戻らない」「職場に本当に戻ることができるのかな」「復帰してもまたうつ病が再発したらどうしよう」などと悩んでいませんか?

会社の部下や友達・家族がうつ病で休職することになった方へ
「何かできることはないのかな...」「ゆっくり休んで、くらいしかアドバイスできることがないなぁ」となどと悩んでいませんか?

もちろんうつ病で休職してしまった場合、まずはたくさん寝て、たくさん休むことが一番大事だと思っています。
軽度であればその方法で完治することもあり得ます。

しかし、それに加えて、リワークプログラムに参加することは、職場復帰するための大きな手助けになるかもしれません!

わたしはリワークプログラムに通うことができて良かった!と、心から思っています。

リワークプログラムに参加することで「職場復帰率が高くなる」「うつ病の再発率が低くなる」という研究結果も出ています。

もちろん全ての人に合う、効果があると保証できるわけではありませんが、少しでも悩んでいる人の解決策の一つの選択肢になれば良いなと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

にゃっぴー

 

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